国内・世界の鍵メーカーの特徴やシェア率やサービスなどをわかりやすくまとめました。

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鍵メーカーのあれこれ

鍵メーカーは大手がオススメ?気になる売上ランキングもチェック

鍵メーカーを選ぶ際に参考にしたいシェア率や売上などについてまとめました。最大手の「MIWA」と大阪に強い「GOAL」が国内2強メーカーとなっています。近年は電子ロックの普及で、アルファやフキ、EPICなどがシェアを伸ばしているようです。鍵選びの際には、ご紹介しているメーカーを検討してみてください。

鍵メーカーのシェア率

鍵メーカーの国内シェア率を調査!

日本国内で流通している鍵で圧倒的シェア率を誇るのは美和ロック(MIWA)です。
2番手はGOALで、この2社が鍵メーカーの2強と称されています。

※防犯の都合上シェア率に関する正式な発表ありませんが、主要なデータから推算しています。

昨今は戸建て・マンションともに新築は電子ロック(電子錠)が主流に変わってきています。
大手鍵メーカーも電子ロックを扱っていますが、電子ロックの需要拡大に合わせて、アルファやフキ(イナホ)などがシェアを伸ばしています。
差し込むタイプの一般的なシリンダー錠であればMIWAかGOALの製品が無難で、電子鍵は選択肢を広げる必要性が高いことを覚えておきましょう。

大手メーカーのシェア率

MIWAが業界シェア6割を持つ

明確なデータはありませんが、最大手のMIWAは約6割のシェアを持つと言われています。
GOALは大阪に本社を置いている関係で、西日本ではシェアが高い地域も多く、トップシェアを獲得しているところもあるほどです。

大手メーカーの最新売上
1位 アルファ(株式会社アルファ)  628.8億円(2022年度)
2位 MIWA(美和ロック株式会社)  465.4億円(2022年度)
3位 SHOWA(株式会社ミネベアショウワ)  251.6億円(2022年度)
4位 GOAL(株式会社ゴール)  89億円(2022年度)
5位 GIKEN(株式会社川口技研)  82.1億円(2021年度)
6位 WEST(株式会社 WEST inx)  53億円(2022年度)
7位 KODAI(株式会社永沢製作所)  38億円(2020年度)
8位 HORI(合資会社堀商店)  10.3億円(2023年度)

売上を公開している主要業者のみ決算情報から売上ランキングをまとめました。

アルファは自動車用の鍵を扱っているメーカーで、もともとはコインロッカーの最大手メーカーとして知られていましたが、電子ロックが普及してから住宅用の鍵でシェアを伸ばしています。
ユーシンは自動車製品を扱っているためグループ全体の売上は大きいですが、玄関の鍵を製造しているのは株式会社ミネベアショウワ(旧社名・株式会社ユーシン・ショウワ)のみです。
川口技研は玄関の鍵というより、屋内のレバーハンドルや引手、サムターンといったドア周辺の製品を多く取り扱っており、こちらも玄関の鍵以外での売上が大きいです。

世界の大手鍵メーカー

世界大手はアッサアブロイ社

国内最大手の美和ロックは世界50カ国に展開していますが、世界で見ればトップシェアを獲得するほどの実績を持っていません。
世界最大手の鍵メーカーと称されているのが、スイスのアッサアブロイ社です。
このほか、スタンレー、ドルマカバ、スペクトラム・ブランズ、アレジオンなどがシェア率大手として名前が上がっています。

アッサアブロイ社は日本にも拠点を持っていますが、自動車ドアの開閉システムを2016年にアルファへ事業売却して、国内の事業規模は縮小しています。
海外メーカーの品質は高く評価できますが、日本で実績を残している鍵メーカーは、コストパフォーマンスが高く、サポート体制が充実しているメリットがあります。
昨今は防犯性能が高いディンプルシリンダーや電子キーなど、合鍵作成は街中の鍵屋ではなく、シリアルナンバーを伝えてメーカーへ注文を出すケースが増えています。
将来的な部品交換などサポート体制を考えれば、海外よりも国内で実績を残しているメーカーの方が安心です。

 Check!
シェアを伸ばしているEPIC(エピック)
将来を注目されている鍵メーカーのEPIC

番外編として、電子キーの普及でシェアを伸ばしている注目メーカーを紹介します。
EPIC(エピック)は静岡県に拠点を置く国内企業で2010年創業、資本金2,400万円の中小企業です。

ES-F300Dをはじめとする後付け専用電子ロックのFlassa(フラッサ)シリーズが、通販サイトを中心に大ヒットしています。
暗証番号、指紋認証指紋、ICカード、Bluetooth、スマホアプリ、WiFiブリッジ(別売)、リモコン(別売)など複数の解錠方法に対応しており、用途や価格帯をみて好きな製品を選ぶことが可能です。

他社では10万円以上するスペックの鍵を本体価格4万円台で購入できるコストパフォーマンスの高さが評価されて、通販サイトでランキング上位に名を連ねています。
鍵穴がないのでピッキングされるリスクがなく、電池切れの際は角形の9V型アルカリ乾電池を室外機に緊急時用電池接続部から接続することで対処できます。

差し込む鍵から電子ロックへの進化を遂げる鍵の歴史でもっとも大きな変化を遂げている現代では、実績のないメーカーでも良い製品を作れば売れる時代に変化してきています。
もしかしたら10年後の鍵メーカーのシェア率は大きく変わっているかもしれません。

鍵トラブルはメーカーに頼むべき?

メーカーに依頼を頼むべきか迷っている女性

トラブル対応はメーカーへ直接依頼するのが安心だと思うものですが、鍵メーカーは基本的に個人への対応を行っていません。
最大手のMIWAロックでは、合鍵作成を代行店へ注文するように案内しています。

電子錠など一部のメーカーは直接対応してくれるケースもありますが、修理や交換で直接出張しないのは、基本的にどこの会社も同じです。
鍵の構造やトラブル対処法はメーカーを問わず共通点が多いので、トラブル発生時の相談先はメーカーの認定店などを重視するのではなく、その地域で評判が良い業者を選ぶべきでしょう。

美和ロック認定サービス代行店(SD)とは

美和ロック認定サービス代行店(SD)のスクリーンキャプチャ

国内トップシェアを誇る美和ロック(MIWA)は、サービス代行店(SD)の認定を行っています。
美和ロックからの認定を受けるにはメーカーの用意した施設での研修を義務付けられ、 認定後も技術・知識の向上に取り組まなければなりません。
MIWA製の鍵のトラブルは、サービス代行店の利用を呼びかけていますが、品質や料金は地域の代行店によって異なります。
最低限の技術保証はありますが、鍵のトラブルに対応する業者は、どこでも解錠や交換など最低限のスキルを持っているものです。

信頼性を重視したい場合はメーカーが推奨する認定店を選ぶと安心ですが、スピードや安さを重視している場合は、認定店にこだわらず幅広い選択肢の中から選ぶべきです。
特にMIWA製は国内トップシェアで、どこの鍵業者でも豊富な知識とトラブル解決実績を持っています。

鍵メーカーは基本的に訪問対応をしていない

メーカーは製造と代理店への対応をメイン業務にしているため、個人宅への訪問対応はしていません。
個人が直接メーカーに修理を依頼する場合は、鍵を自分で取り外して郵送することになるでしょう。
鍵の修理や販売を行う民間業者を利用すればメーカー修理の仲介をしてくれる場合がありますが、修理専門会社の場合は出張料や作業料を取られます。

差し込むタイプのシリンダー錠は、購入してすぐに部品が問題の不具合が発生することはほぼありません。
新築で主流になっている電子ロック(電子錠)はメーカー保証が適用されるケースが多いです。
電子ロックを導入して間もない時期に故障した場合は、施工会社に連絡することで、出張料・作業料無料で対応してもらえます。
特に新築時、ハウスメーカー(施工会社や不動産販売会社)はアフターサポートに力を入れています。

鍵トラブルは購入時期や保証の有無によって相談先を確認しましょう。
まずは無償対応してくれる施工店に連絡してみてください。
すぐに対応できない場合は提携店を紹介してもらえる場合があります。
夜間や休日など施工店と連絡がつかない際に鍵トラブルで家に入れなくなった場合は、民間の修理業者を利用するしかありません。

大手鍵開け業者15選

火災保険などの鍵のトラブルサポートサービスがないか確認する

鍵トラブル発生時は、火災保険や不動産契約(売買・賃貸)の契約をした際のオプションや付帯サービスで、鍵のトラブル対応サービスが付いていないか確認してみてください。
対応しているサービスがあれば出張料と30分以内の軽作業程度は無償対応してもらえる可能性があります。
故障の診断や応急処置を目的にしている場合は、まずは無料で出張してくれるサービスを最優先に検討しましょう。

故障内容や保証有無によって、後からメーカーや施工店に連絡をする方法もあります。
鍵のトラブル発生時は、費用、保証、スピードなど優先順位を明確にして相談先を選定しましょう。

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